【旅の準備編】ロシア旅行のスケジュールについて考える

シベリア鉄道に乗ってウラジオストクからモスクワへ。サンクトペテルブルク、ヘルシンキを経てヨーロッパに抜け、イギリスまでぶらぶらと歩く。そんな2か月間の旅の構想について前回記録した。旅のフレームが出来上がった時には、すでに出発まで3か月というタイミング!今回は旅行の申し込みに向けて、ロシア旅行の道のりについて考えた時のことを記します。

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ロシア旅行では避けられないビザの問題

海を挟んですぐそこにあるロシア。「日本から一番近いヨーロッパ」なんてPRされることもあるが、「ロシアがヨーロッパかどうか」という問題はさておき、物理的にご近所の国であることは間違いがない。しかしなんとなく、近いようで遠いロシア。そんな印象が日本では持たれているような気がする。

もしそうならば、その原因のひとつにはきっと、ビザの問題があるだろう。日本のパスポートがあれば数多くの国と地域でビザを取得せずに観光することができるが、悲しいかな、ロシアは必ずビザを取得しなければならない国のひとつである。

ビザが必要。もうそれだけで、心の壁がひとつ国境に立ちふさがるような印象である。それに加えてロシアのビザはちょっと特殊だ。観光ビザを申請する前に旅のルートをあらかじめ決定した上で、旅行会社を通じてホテルと移動手段を予約し、ビザ申請の際に旅行会社の予約証明書を提出する必要があるからだ。ロシアの観光ビザの取得方法についてはこちらの記事で紹介しているので、ご参照ください。

ロシア観光ビザの申請方法と極東地域のビザ緩和について

実は私自身は、以前に観光ビザではなく、ロシアの知人を訪ねる場合に発行される「訪問ビザ(個人招待ビザ)」を取得したことがある。これにはロシア政府の担当部署が作成する「この日本人を招待します」という旨の招待状をロシア側で手配し、原本を日本に送ってもらう必要がある。私の場合はサンクトペテルブルク在住の友人に書類を準備してもらい、大使館まで持ち込んだ。

このビザの申請、慣れない私には骨の折れる作業だった。それほど旅行経験もなかったので「ビザって何?」という段階から必要な書類をひとつずつ確認し、ロシアの友人と連絡をとりながら書類をかき集め、平日の午前中に大使館まで出向いて申請し、後日ビザをやはり平日の午前中に受け取りにいった。ようやくビザの貼られたパスポートを手にした時には感慨もひとしおであった。

とはいえ、あれは学生時代の話。平日も週末も時間はたっぷりとあった。今回の旅行の場合、私は会社勤めをしていて、2か月後に決まった退職に向けて嵐のように業務の引継ぎをしている最中だった。平日しかオープンしていない大使館に行くには有給をとらなければならない。私はあっさり、旅行の予約からビザの準備まで、丸ごと旅行会社に一任することに決めた。

旅行会社にホテル・飛行機の手配を申し込む前に

それでは早速、旅行会社に申し込み…というわけにはいかない。今回の旅行は「マイ・オリジナルプラン」に合わせてホテルや飛行機の予約をお願いするのであって、旅行会社がすでにスケジュールを組み立て、商品として売り出しているパッケージツアーに申し込むわけではない。だから「マイ・オリジナルプランの内容だと、旅行代金はいくらになりますか?」と問い合わせることから始めなければならない。つまりお見積もりの依頼である。

(余談ですが私は、会社に入るまで「見積もり」という言葉をほとんど使う機会がなく、意味もぼんやりとしか理解していなかったような気がするので、わかりやすいように追記しておきます。「見積もり」とは申し込み前に、業者に費用を確認すること。ちなみに費用比較のため複数の業者から見積もりをとることを「相見積もり(あいみつ)」と言います)

そのためには「マイ・オリジナルプラン」をある程度組んでおく必要がある。いつ日本を出国し、どの都市に何日滞在し、どうやって移動して、いつロシアを出国するのか。旅行会社から見積もりを受け取り、費用を確認してから、申し込むかどうかを最終的に判断するという流れになる。

私はガイドブック、ロシア国鉄のホームページ、航空会社のホームページを「うーん、うーん」と見比べながら、カレンダーにちょこちょこと旅程のメモを始めた。

ロシア旅行の道のりを考える

退職は5月末だから出発はその後になる。できれば早々に出かけたい。まず目安にしたのは、サンクトペテルブルクで訪ねる友人の都合との兼ね合いだった。彼女と合う日にちを最初に決めた。それからモスクワで観光する時間、シベリア鉄道で過ごす日数、ウラジオストクの観光…と逆算をしていった。日本からウラジオストクまでは「シベリア(S7)航空」が週に何便か、成田から飛んでいるらしい。出発日は最終的に、S7航空が飛ぶ日ということになる。

シベリア鉄道でウラジオストクからモスクワまでは、途中下車しなければ7日間の道のりだ。ユーラシア大陸をズバンと横断するのに、必要な日数がたった7日というのは、なんとなく短いような印象を受ける。もっと日にちがかかりそうなのに、シベリア鉄道は案外「すばしっこい」列車なのだろうか。東京から大阪まで、新幹線で2時間半。ユーラシア大陸の東の端から西の端まで、シベリア鉄道で7日間。比較対象の規模に差がありすぎてなんだかよくわからない。

しかし「待てよ…」とカレンダーにメモをするペンが止まった。シベリア鉄道に乗車するにあたり私が恐れていたことのひとつは、「乗車中はシャワーを浴びられないこと」だった。一週間風呂なし、シャワーなしだなんて考えるだけでぞっとする。日本人はお風呂が大好きなのだから。

お風呂に入れないシベリア鉄道とバイカル湖

シベリア鉄道のお風呂事情をきっかけに、どこかの駅で途中下車し、休憩がてらホテルで宿泊することを私は考え始めた。改めてシベリア鉄道の路線図を開いてみると、東西に伸びる線路を指で辿った先、ちょうどユーラシアの真ん中あたりで、線路がブルーの三日月型の湖をかすめている。地球上で最も深く、最も透明な湖。「バイカル湖」である。そのそばに横たわる都市の名は「イルクーツク」。

私はバイカル湖を見に行くことにした。ウラジオストクからイルクーツクまで乗車し、バイカル湖を見学、一泊した後、再び列車でモスクワに向かう。ぴったりの旅程である。そんな調子で旅の出発日をパチパチンと導き出していった。

いよいよ旅行会社にお問合わせ

個人で可能な範囲でロシア旅行の「マイ・オリジナルプラン」を組み上げた私は、さっそく旅行会社に費用のお見積もりをお願いすることにした。ロシアを旅行する場合、申し込み先は現地事情に詳しい専門旅行会社が頼りになる。次回は私がお世話になった旅行会社の紹介と、申し込みの経緯について書こうと思います。

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