サハリン(樺太)に行きたい!フェリーとビザなし旅行について

かつて日本人が樺太と呼び、統治したことのある島。ご存知の通り、現在はもっぱらロシア語でサハリンと呼ばれている。19世紀後半から、日本とロシアはこの地の領有を巡りたびたび争ってきたけれど、現在はロシアの統治下におかれている。

だから渡航するには基本的にロシアの査証(ビザ)を取得しなければならないけれど、実はサハリンについては例外があり、渡航方法によってはビザなしで旅行することができる。そんな嬉しい情報について、渡航方法とともにご紹介します。

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旅情あふれるフェリーで稚内からコルサコフへ

サハリンは北海道からとっても近い。地図を眺めてみると、北海道の先っちょと、サハリンの先っちょ、親指と人差し指で「えいやっ」とくっつけたくなる距離感。旅好きなら、なんだかうずうず、そわそわするような…。そう、北海道とサハリンの間にあるのは「とっても船で渡りたくなる距離感」である。

北海道の北の果てにある街が稚内。そしてサハリンの南の港町、コルサコフ。この2つの街をつなぐフェリーが存在する。

北海道サハリン航路株式会社(HSL)

運営するのは「北海道サハリン航路株式会社(HSL)」。稚内~コルサコフ間を結ぶフェリーを2017年夏より運航している稚内市の第三セクターである。

実は、過去に同航路を運営していたのは民間の「ハートランドフェリー社」である。しかし同社は2015年9月をもってサハリン航路から撤退。しかし経済連携等の需要から運航を続行するため、官民の共同出資、つまり第三セクターという形で設立されたのが「北海道サハリン航路社」である。

そして2017年6月、稚内~コルサコフ間でフェリーの再就航が実現した。

ハートランドフェリー撤退の悲報が届いてから、首を長ーくしてウンウンと待ち続けていました。そんな折に飛び込んできた吉報!ありがたいことです。再就航に感謝。

稚内~サハリン航路の運賃・時刻表

「北海道サハリン航路社」が現在発表しているフェリーの運航予定は、以下のとおり。

●運航期間

2017年6月2日~9月19日

●時刻表

稚内発    9:00  → コルサコフ着 15:30

コルサコフ発 11:00  → 稚内着    13:30

※時刻はすべて現地時間。実際の航海時間は4時間30分。サハリンの時刻は日本+2時間。たとえば日本の9:00は、サハリンでは11:00となる。

●運賃(日本側で発券)

 大人運賃(12歳以上) 片道18,000円 往復36,000円

※子ども(6歳~12歳)は半額。大人に同伴する幼児(6歳未満)は1名まで無料。2人目以降の幼児は子ども運賃適用。

航路としては閑散期にあたる6月・9月は、1週間あたりフェリーが2往復、繁忙期の7月・8月は週に3往復する。フェリーは頻繁に行き来しているので、旅行の計画は立てやすいだろう。これは本当にありがたい。

また運賃は日本側から発券する場合の価格である。ロシア側から発券する場合はルーブルでの別価格となるのでご注意。

予約する場合はフェリーを運航する代理店まで、電話かFAXで申し込む。その際にはパスポートの情報が必要である。原則、乗船日の8日前までに予約が必要。

サハリンへのビザなし渡航について

さて気になるビザなし渡航について。ビザなし。なんてお得な響きなんでしょう。

上記の稚内~コルサコフ間フェリーを利用する場合、サハリン滞在時間が72時間以内の場合に限り、事前にビザを取得せずに渡航することができる。つまりビザ免除という形である。ただし満たさなければならない条件がいくつかある。

  • 上記フェリー航路を往復利用すること。
  • 旅行会社が募集する観光ツアーに参加する旅客であること。
  • 2名以上の団体であること。
  • サハリン滞在が72時間以内であること。
  • 渡航前にツアー参加者名簿および日程表がロシア当局に受理されていること。

くう、世知辛い。つまり、ビザを取得する手間は省けるとはいえ、何にしても旅行会社を通じてサハリン旅行を手配しなければならない。それに一人旅は現状不可能というのが切ないところ。

飛行機でもサハリン訪問が可能

とはいえ、サハリンに向けてしみじみと航路を行くのもいいけれど、あいにく日程には余裕がない…。そんな場合は、サハリンの州都ユジノサハリンスクまで飛行機でひとっ飛びすることも可能である。

札幌・新千歳空港から

まずは新千歳航空から飛び立つ場合は、利用するのはロシアの「オーロラ航空」。新千歳空港からユジノサハリンスクまで週3便の直行便を運航している。同社のホームページによると、新千歳~ユジノサハリンスク航路のエコノミーチケットは「出発日から1か月間有効な往復チケット」が59,800円。

東京・成田空港から

それから東京・成田空港からも、「ヤクーツク(ヤクーチヤ)航空」がユジノサハリンスクまで週2便のフライトを運航している。こちらのフライトチケットが意外に手頃で、お盆前後の繁忙期でも5万円台で東京とユジノサハリンスクとを往復できる。

ロシアビザなし旅行への希望

以上、北海道最北の市、稚内とサハリンのコルサコフとを結ぶフェリーについて、そしてビザ免除についての諸条件について今回はご紹介しました。ビザなし旅行は可能とはいえ、旅行会社での手配は多かれ少なかれ必要だし、フェリーのチケットだけ土壇場で購入し、えいやっ!と気軽に上陸できるわけではない。

しかし制約を嘆くばかりではなく、ビザなしでサハリンを旅行する道が一応は開かれているということに希望を見出したいところである。「ロシア 夢の自由旅行」に向けたさらなるビザ緩和の進展を願うばかりである。

【追記 2017年8月施行の「ロシア極東地域のビザ緩和(電子ビザ)」について】

2017年8月より、「ウラジオストクにてロシア入出国」の場合のみ、事前にWEBで手続きを完了できる電子ビザ(eビザ)が稼働を開始した。

当初は「ウラジオストクなどの沿海地方、サハリン、カムチャッカ地方が対象」との報道が相次いだが、現状、eビザが有効なのは「沿海地方」のみのようである。

いずれにせよeビザの稼働開始より間もないうちは、うっかり手続きにミスがあって入国できないなんてことにならないように、慎重に構えていたほうがいいだろう。しばらくの間は従来通りの方法でビザを取得することが最も安全だ。

ビザ緩和および電子ビザの稼働については、こちらの記事にて詳細をまとめています。

ロシアビザ緩和の続報―ウラジオストクでeビザ開始

●稚内~コルサコフ間のフェリーについて、正式な情報は運営会社「北海道サハリン航路株式会社」のホームページにてご確認ください。

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