いざウラジオストクへ。飛行機とフェリーでロシアに渡る

日本からロシアへ旅行する人は、同じくご近所である韓国や台湾への旅行者に比べればまだまだ少ないようだ。極東ロシアの諸都市の中でも、ウラジオストクは実は日本から訪れやすい都市。今回はそんな日本のご近所都市、ウラジオストクへの渡航方法について記したい。

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「近いようで遠いロシア」

ロシアが日本人にとってメジャーな観光地であるとはまだまだ言えない。ロシアはどこか「近くて遠い国」。確かに有名なクレムリンと赤の広場のある首都モスクワや、芸術と水の都として名高いサンクトペテルブルクは地理的にも日本からずいぶん離れているし、「ロシア」というイメージに対して「距離」を感じるのは無理もない。

でもご存知のとおり、ユーラシア大陸を東西にまたがりる広大な面積を誇るロシア。西の果てでは北欧のフィンランドと国境を接するとはいえ、東の果て、そうこの日本も位置している極東地域においては、ただの日本のお隣さんである。そんなご近所の極東ロシア、その代表的都市のひとつはウラジオストク。日本海に面した港湾都市であり、シベリア鉄道の始発駅があることで知られる。

せっかくなのでそのウラジオストクを旅行してみようじゃないかという人はいますか?きっといると思います。ぜひ後で述べる渡航方法を参考にしてほしい。ただちょっとその前に、ロシアに入国する際に必要なビザについて知っておこう。

交通手段と一緒に考えたいビザ申請

気軽に訪れられると書いたけれども、ロシアは今のところ、入国に際してはビザの必要な国。そのため日本のパスポートでロシアを訪れるには、事前にビザを申請しなければならない。一般的な「観光ビザ」の取得ではロシアへの入国手段を旅行会社を通じて手配する必要があるため、渡航手段を検討する段階で、ビザ申請についても合わせて調べておくことをおすすめする。

以下の記事では「観光ビザ」についての情報をまとめているので、よければ合わせてご覧ください。最近報じられているウラジオストクからロシアに入国する際のビザ簡易化の可能性についても言及している。

ロシア観光ビザの申請方法と極東地域のビザ緩和について

ビザが必要!と聞くとまるで「遠いロシア」そのものじゃないかという印象を持たれる方もいろだろう。いえいえ、所定の手続きを踏めばきちんと取得できるのでご安心を。ビザの準備なんてややこしい!大使館に行くのなんてめんどくさい!そんな人におすすめする手っ取り早い方法は「旅行会社に一任」。これに尽きる。そしてビザに関する最新の情報は、必ずロシア大使館までご確認を。

極東ウラジオストクへ渡るには

さて以上のことをふまえて、ウラジオストクへの交通手段を以下にてご紹介。旅行会社にロシア旅行を申し込む際、希望の渡航手段について相談すれば旅行代金を提示してくれる。

忙しい人は飛行機を!直行便で楽ちんです

ウラジオストクへは東京と大阪の空港から直行便が運航しているため、結論から言えばたった2時間程度で訪れることができる。日本に乗り入れているのは、かつてシベリア航空と呼ばれた「S7(エスセブン)航空」、そして旧ウラジオストク航空と旧サハリン航空が合併することで設立された「オーロラ航空」の2社。

どちらも日本人にはあまり馴染みのない社名だけれども、「S7航空」はロシアの国内路線においてトップシェアを誇る航空会社。そして「オーロラ航空」はロシアの極東都市とアジア各国とを結ぶ国際路線を運航している。

東京からウラジオストクへ

東京であれば成田空港から飛び立とう。火・木・土・日にS7航空が、そして月・水・金にオーロラ航空がそれぞれ1日1便ずつ運航しているため、実質毎日ウラジオストクへ飛行機が飛んでいる。ちなみにオーロラ航空の成田―ウラジオストク便はロシアの著名な航空会社、アエロフロートとの共同運航便(コードシェア便)である。

大阪からウラジオストクへ

2017年4月。吉報が届いた。日本ーウラジオストク間の直行便はそれまで東京・成田発のみであったけれども、S7航空が関西空港に就航したとのニュースが舞い込んだ。過去にもS7航空がウラジオストク―大阪間を飛んでいたことはあったが、最後のフライトから実に9年もの年月を経て、ついに関西在住者に対してもロシアへの門戸が開かれたことになる。運航するのは、水・金の週2便。本数は決して多くはないけれども、旅客数が増えれば今後増便する可能性もなきにしもあらず、と希望を抱きつつ動向を見守りたいところ。

鳥取・境港からフェリーでドンブラコ

個人的にぜひおすすめしたいのが、ウラジオストクまでフェリーで渡る方法。日本の港からウラジオストクまで唯一フェリー航路が運営されているのが、鳥取県境港。「DBSクルーズフェリー社」という、旅客と貨物の両方を取り扱う韓国籍のフェリー会社が運営している。

船旅は二泊三日。フェリーが週に1度、金曜日に境港に入港する。出発は土曜日の夜。翌日には韓国の東海港へ一度入港した後、さらに翌日、月曜のお昼にはウラジオストクに到着する。客室グレードはVIP、1等、2等、エコノミーの4種類。VIPの中でも最もリッチな「プレジデントルーム」は往復で46万円と価格もゴージャスだが、エコノミーならその10分の1、44,000円で往復できる。片道なら26,000円。船の出発する土曜日には、出発時間にあわせて境港駅、鳥取駅から国際線旅客ターミナルまでバスが発着している。

ちなみに私が昨年ウラジオストクを6月に訪れた時は、旅行会社にウラジオストクまでの片道航空券を手配してもらった。成田発のS7航空である。確かそのお値段が3万円台だったかと記憶しているので、運賃だけを比較すればフェリーのほうが若干お手頃という印象ではある。ただし出発港のある鳥取までの移動費が高くつく場合もあるかもしれない。

私はこちらのフェリーは利用したことはない。が、ぜひ乗ってみたい。飛行機は確かに便利だが、印象深く旅の思い出に残るのはやはり「地続きの移動」だ。

夜の闇に沈む鳥取の境港から、静かに出港するフェリー。デッキに出て遠ざかる境港の明かりを静かに見送りながら、ウラジオストクやシベリアに思いをはせる。始まったばかりの旅路に心をときめかせつつ、足腰に一日の疲れを少し感じつつ。周囲で同じくデッキにたたずむ日本人、韓国人、ロシア人たちの人生を想像しつつ。そんな風景を想像している。

そうだなあ。たとえば東京からは鳥取空港(愛称は鳥取砂丘コナン空港。コナンくんは航空業界にも進出しています)までは全日空(ANA)が1日5往復しているので、旅行の75日前や55日前であれば適用される「旅割」をなるべく活用し、1万円程度で鳥取までの航空券を予約できれば。それなら航空券の値段しだいでは、成田空港から直行便で飛ぶのと費用面ではあまり変わらないかもしれない。

決して遠くはないロシア

以上に述べた通り、日本からウラジオストクへは飛行機の直行便、もしくはフェリーを利用して訪れることができる。記事を書いていたらソワソワとウラジオストクへまた行きたくなってきた…。もうひとつ、回り道ですが、札幌からサハリン(樺太)のユジノサハリンスクへ飛行機で飛んで、そこからS7航空かアエロフロートでウラジオストクに飛ぶというルートも考えられる。サハリン(樺太)については別の機会に書きたいと思う。

※記事中の情報はすべて2017年5月時点のものです。ビザの情報は必ず事前にロシア大使館までご確認ください。

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